白髪やフケが出てくる理由
 
         
 

 まず、白髪が生える原因について知っておきましょう。

 毛髪は毛母細胞の底部にある「色素細胞」で「メラニン色素」がつくられ、それが毛皮質に分散されて色がつきます。一般に白髪は老化現象による、色素細胞の機能の低下や消失でメラニン色素がつくられなくなって発生します。衰弱性の病気や精神的ショックやストレスなどが原因で白髪が出ることもあります。

 特定の病気によるものを除いて、残念ながら今のところ、薬や食べ物などによって白髪を予防・治療することはできませんが、カラーリングでおしゃれを楽しむなど、積極的に考えてはいかがでしょう。

 左のグラフは白髪化の程度を年代別にあらわしたものです。左から10代,20代・・・といった感じになっています。歳をとるにつれて増加の傾向にあるのが一目でわかります。

 

   
   

 さて、本題に入りましょう。フケが出てくる理由は主に頭皮の病気やシャンプーのし過ぎなどで起こります。

 フケは垢(あか)と同様、角質細胞がはがれ落ちたもので、正式には「落屑(らくせつ)」と呼びます。実際に毎日、何十万という角質細胞が全身からはがれ落ちているのです。正常な場合、はがれ落ちたフケは細胞が小さすぎて目に見えませんが、頭皮が病的な状態になると、角質細胞が重なってはがれ、フケが目立つようになります。乾燥して空気を多く含むフケは白く、脂肪の多いものは黄色となります。フケの原因はおもに次のようなものがあります。

■ 頭皮の病気(炎症など)……頭皮が病気を起こすと角質細胞の結合が強くなる場合、頭皮の病気によって表皮で細胞の増殖が盛んになる場合、荒れ症などが原因で角質細胞が重なってはがれ落ちる場合。脂っぽい黄色のフケが出る場合、頭皮が「脂漏性(しろうせい)皮膚炎」を起こしていると考えられる。脂性皮膚炎を放置すると脱毛の原因となるので要注意。

■ シャンプーのし過ぎ…‥シャンプーをし過ぎたり、1度に使用するシャンプーの量が多過ぎると皮脂や角層の天然保湿成分(NMF)が奪われ、頭皮が乾燥するためにフケが出やすくなります。
ではフケを防ぐにはどのようにしたら良いかと言うとシャンプーの使い過ぎは避け、洗髪後は頭皮にうるおいをフケを改善することです。そのためにも次の点を心がけましょう。

●シャンプーの使用量を少なくする…シャンプーの使い過ぎによって頭皮の皮脂を取り過ぎ、乾燥してフケが出るのを防ぎます。また、ゴシゴシ洗わないことも大切。

●フケ取りシャンプーを使う・・・フケを溶かす「角質溶解剤」配合のものや細菌の繁殖を抑える「殺菌剤」配合のものなどがある。

●洗髪後は頭皮に潤いや油分を補給する・…毛髪用の保湿剤や油分が含まれているヘアトニック、ヘアローション、スカルプクリームなどを使う。

● 頭皮が炎症を起こしているときはパーマやカラーリングは避ける。
*これらを行ってもフケが改善されない場合は、頭皮の病気が原因と考えられますから、皮膚科専門医に相談してください。

   
   

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