髪が成長する仕組みやパーマやカラーリングが髪に与える影響について |
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髪の仕組みは簡単に言ってしまえば毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで正常に成長します。 毛髪はもともと皮膚が変化してできたもので、頭皮内に埋もれた部分が「毛根(もうこん)」、上に出ている部分が「毛幹(もうかん)」です。毛根の底部には「毛球(もうきゅう)」があり、底のへこんだ部分に「毛乳頭」が入り込んでいます。 この毛乳頭の毛細血管から「毛母(もうぼ)細胞」に栄養補給をしています。毛母細胞は細胞分裂を繰り返して毛髪を成長させる重要な役割を担っているため、脱毛や薄毛などほとんどが毛根に原因があると考えられます。 一方、毛幹は外側から「毛小皮(もうしょうひ)」、「毛皮質(もうひしつ)」「毛髄質(もうずいしつ)」の3層からなっています。健康な髪はキューティクルの模様(紋理:もんり)がきれいな波状で重なりも密ですが、外部の刺激によって傷んだ毛髪は紋理が浮き上がり、内部を保護する能力も低下します。 |
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パーマやカラーリングが髪に与える影響について キューティクルに加え線維の結合も弱めます。毛髪は無数のタンパク質の線維が結合すると、弾力性や強さを保っています。パーマをかける際には、まず還元剤をキューティクルの間から毛の中に浸透させ、線維の結合の一部を切って自由に折り曲げられる状態にします。そして、カールした後、酸化剤によって再び結合させてウェーブをつくるのです。しかし、パーマをかけた髪の線維の結合は以前より減少し、髪は弱くなってしまいます。また、キューティクルは浮き上がり、髪のツヤがなくなり、毛を守る能力が失われます。 髪質もよりますが、頻繁にパーマをかけたり、パーマ液のpHが高いと毛髪がひどく傷んだり、枝毛や切れ毛を起こすのです。カラーリングの中でも長間着色が安定するヘアダイは、色素の原料液をキーティクルの間から毛の内部に浸透・合成させて染めるもの。ですから、パーマと同様、キューィクルが傷みます。ヘアダイによって頭皮がアルギーを起こすこともあるので注意が必要です。 髪のトラブルのおもな原因としては無理なブラッシング,過度なドライヤー,間違った洗髪法があげられます。 |
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トラブルを防止するためには髪質に合った薬剤を使う美容室を選ぶことです。パーマやカラーリングは強い化学反応を起こさせるものですから、毛髪にある程度の損傷は避けられないと考えてください。毛髪の損傷を最小限にとどめるには、自分の髪質や毛髪の状態などに合わせてパーマ液やカラーリング剤を考えてくれる美容室を選ぶことが大切です。また、毛髪診断をしてくれるところはおすすめ。 パーマとカラーリングを同時に行うと毛髪の損傷も倍増するので少なくとも1週間は間隔をあけましょう。また、強い熱で長時間ドライヤーをかけると、熱と乾燥によってキューティクルがはがれやすくなり、枝毛など原因になります。無理なブラッシングや紫外線、間違った洗髪法などによっても毛髪はダメージを受けるので気をつけましょう。 |
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