世界市場で商品として流通している人参種(ginseng species)は、大きく3種に分けられます。
高麗人参種と北米大陸で栽培されているアメリカ人参(花旗参)及び、中国南部の雲南省と広西省で生産されている田七人参です。 アメリカ人参と田七人参は、高麗人参とは異なった植物種であり、一般的に人参と言えば「Panax ginseng C.A.Meyer」を指しています。田七人参は16世紀頃から薬用として利用されており、アメリカ人参は18世紀初頭のカナダで最初に発見され、中国の商人に知られてから使用されるようになったものです。 アメリカ人参は、当時、中国で人参が大変珍しく高価に売られていたことから、これの代替品として用いられたという経緯があります。また、シベリア人参(Siberian ginseng)は、トゲ五加皮(Eleutherococcus senticosus)で人参とは全く異なる植物種であり、成分的にも人参とは異なるサポニン(saponine)からなります。
オタネニンジンというのは、朝鮮人参とか高麗人参と呼ばれているものの和名です。
人参は、古くから最も研究報告の多いものの一つで、和名の御種人参は、八代将軍徳川吉宗が対馬藩に命じて栽培させ、田村藍水が享保14年に日光の御薬園で栽培可能の見通しを得、その後各地の大名に栽培啓蒙を行ったことに由来します。
「御薬園から分けた種」というところから御種人参と呼ばれるようになったものです。
日本生薬鰍フ紅蒸人参はオタネニンジンから作られています。
人参は、冷たくて湿気の多い山林地域で、冬季の一定した低温と生長時期である夏季の十分な降雨量などが保たれる朝鮮半島を始め、東南アジア地域と北米大陸北東部などで自生しています。今日流通している人参は管理された畑で栽培されたものが主流となっています。
オタネニンジンを6年かけて育てた根を収穫し、蒸して天日乾燥したものが紅蒸人参です。
白参は通常4年で収穫し、表皮を剥いで乾燥させたものです。
白参が4年〜5年ものなのに対し紅蒸人参は6年ものであり、管理面だけを考えても手がかかっていることが解ります。紅蒸人参はオタネニンジンを蒸すことにより有効成分が増大し、白参にはない特有の成分としてギンセノシドRg2、Rg3、Rh1、Rh2等が知られています。また、紅蒸人参は表皮を残したまま加工してい
るため、表皮の周辺に多い有効成分が失われないのです。
日本生薬鰍フ紅蒸人参は、熟練した専門の錠別員が、厳しい自社基準に従って選別を行い、合格品のみを使って製品化しています。
紅蒸人参には神秘的ともいうべき不思議な作用が確認されています。身体の調節機構の不調や歪みを正常化するのです。
すなわち上がりすぎているものは下げ、下がりすぎているものを正常値に戻すのです。また、なんといっても特徴的なのは、紅蒸人参の方ではたらきかける症状や臓器を自動的に選択して作用を調節してくれるのです。また、守備範囲がひろく、さまざまな異常をカバーしてくれるのも見逃せないところです。
日本生薬の紅蒸人参のご購入は | |
|